ところで、飛ぶという行為は重量制限を大きく受ける。
哺乳類の大きさは、小さなトガリネズミからクジラまで、その重量比はおよそ一対一億にもおよぶが、鳥類では、ハチドリ(2.5グラム)からハクチョウ(一15ログラム)までの大きさの変化しかなく、その重量比は1対6000でしかない。
哺乳類に比較すると、鳥類の形態も大きさも変化に乏しいのは、このためである。
しかし一方で、鳥類の最大の特徴である羽毛は、丈夫で防水性があり、保温性に富んでいる。
そのため寒さにも耐えることができ、爬虫類のように冬眠する必要はないし、すぐれた飛翔能力で、寒さを避けて移動できる。
かくして鳥類は、北極から南極まで、海洋から高山まで、地球上のありとあらゆる環境に進出することに成功したのである。
現在の地球上には、およそ9000種の鳥類が知られている。
種類数では哺乳類(およそ4000種)の2倍以上の多様性をもっている。
爬虫類の種類数(およそ6000種)をもこえている。