今から約200年前、オーストラリア大陸に初めて白人がやってきたころは、コアラはなんと、2000万から5000万頭もいたのですよ。
きっとユーカリの生い茂った森という森には、仲のいいコアラの親子、コロコロとはちきれそうに太った若いコアラなど、たくさんのコアラたちが楽しそうに暮らしていたのでしょうね。
それがたった200年という間に、200分の1、500分の1に減ってしまったというのは、いったいどうしてなのでしょうか?
世界中でオーストラリア大陸にしかいない珍しい動物、コアラ。
ポワポワとした柔らかな毛、クルッとした愛らしい目、そしてその動作はのんびりと、いかにも愛敬がありますよね。
その上、野生動物にありがちなケモノ臭というのがほとんど感じられません。
はじめてコアラを見た白人にとって、こんな魅力的な動物はいなかったでしょうね。
熊やライオンのように恐くはないし、キツネ、タヌキ、鹿のようにすばしっこくもない。
だから狩猟の最もよい獲物とされてしまったのです・・・。
こうしておこったコアラの悲しい歴史は、人間による狩猟時代、大規模なコアラ捕獲となってオーストラリア中ではじまりました。