しかも、2人一緒に寝るので窮屈であるから十分な睡眠がとれず、手足を伸ばすこともできないので寝苦しいまま睡眠不足となり休養が不十分となるので、健康を害することになります。
また同博士が特に紡績会社の寄宿舎について調べた結果によると・・・
連続徹夜作業をしている工場にも24時間女工がいれば、寄宿舎にも24時間女工がいることになるところが非常に問題であることが判明しました。
この方法には2つのやり方があります。
1つは「片番使い」という方法で他は「両番使い」という方法です。
前者は寄宿舎を折半して、甲組寝室と乙組寝室として使います。
この場合には一方だけは12時間の間常に寝室として使わないことになります。
ですから、女工が昼業中寝室に風や光線を入れることもできます。
ところが後者の方法では、寝室を甲乙両組で使うので、甲組が夜寝て朝工場に出掛けた後、乙組が朝工場から帰ってきて日暮れまで寝ることになるのです。
それに、どこでも2人一床が通例である上、昼間寝る時も戸を閉めて寝るから、両番使いの方法では、結局寝室が1年中夜の状態であるわけです。
さらに、寝具も4人で一具が使われる場合もあるということです。
こうした生活状態で結核が伝播されないはずがないでしょう。