では、翼竜がどのようにして空を飛んでいたのか、おもに翼の特徴を見ながら考えよう。
翼竜の翼は第四指(薬指)の骨が圧倒的に長く、翼の長さの半分以上を占めている。
これは指よりも腕の骨の割合が多い鳥類の翼に比べて弱い。
また、翼竜は胸の筋肉も弱かった。
現在の鳥には胸の骨に筋肉が付着する大きな三日月状の突起があるが、翼竜にはそれが見られないことからわかる。
そして、翼の形は前後に短く、左右には非常に幅広い。
これはグライダーを見てもわかるように、低速飛行に適した形である。
以上をまとめると、翼竜は翼も、翼を羽ばたかせる筋肉も弱いので、強く羽ばたくことはできず、低速で飛ぶのに適した細長い翼をもっていた、ということになる。
翼竜の化石が海でできた地層から発見されることが多いということを考えあわせると、海岸の崖から上昇気流に乗って離陸し、海面近くを泳いでいる魚やイカなどを捕って食べていたらしい。